一人用のマットレスにはシングルやダブル、セミダブルなど、サイズは色々ありますが、いざ選んで購入するとなると、自分はどのサイズを選べばいいのだろうと迷ってしまう事はないでしょうか?
そんな時、以下のような疑問を抱く方は多いのではないかと思います。
・「シングル、ダブル、セミダブルマットレスのそれぞれのメリットとデメリットは?」
・「マットレスのサイズはどうやって選べばいいの?」
・「マットレスを買い替える時はサイズだけでなく寝心地も重視すべき?」
そこで今回は、シングル、ダブル、セミダブルマットレスのどれにしようか迷っている方のために、サイズの大きさや選び方についてご紹介していきたいと思います。
シングル、ダブル、セミダブルマットレスのサイズの違いは?
ベッドのサイズ名は知っているけど、実際の寸法となると実はよくわからない、といった方は多いのではないかと思います。
まずは基本的なサイズによる幅の大きさや長さの寸法を確認しておきましょう。
今回の記事では、シングル、ダブル、セミダブルマットレスのサイズについての目安をご紹介します。
サイズ比較表
幅 | 長さ | おすすめ人数 |
シングル | 97cm 195cm | 大人1人用 |
セミダブル | 120cm | 大人1人用でゆったり |
ダブル | 140cm | 大人 2人の最低限or 大柄な体型の大人1人 |
同じサイズ名でも、メーカーや製品によって、幅の大きさは若干異なることもありますが、目安となる大きさは上記のようになります。
よくある間違いの中で「ダブルはシングルサイズの2倍」と思っている方は多いようですが、実際はダブルはシングルサイズの1.4倍しかないことには注意が必要です。
厚みや重さについては規格というものは無く、メーカーの製品によって異なります。
シングル、ダブル、セミダブルマットレスの各メリットとデメリット!向いている人は?
サイズの大きさを確認していただいたところで、各サイズのメリット、デメリットをご紹介していきたいと思います。
シングルサイズのメリットとデメリット
メリット
・販売されている種類が多い
・省スペース
・移動させやすい
・価格が最も安い
シングルサイズは1人用の最も標準的な大きさです。
最大のメリットは「価格が抑えられる」と「移動させやすい」点。
セミダブルやダブルサイズに比べて費用が抑えられるうえ、カバーやベッドパッドなども種類やデザインが豊富にあり、安く揃えられます。
また最も小さいサイズなので、広くないお部屋や省スペースにしたいという場合にも向いています。
ワンルームや小さい部屋でも搬入しやすく、引越時や向きを変える際にも移動させやすいといった点も大きなメリットです。
デメリット
・大きな体型の方には少し狭い
・種類が多いので迷いやすい
寝返りしやすく、ゆったりと快適に寝るためには、一般的に「肩幅+30cm」が良いと言われています。
そのため、シングルサイズは女性や小さなお子様、普通体型の男性には向いていますが、体格、体型の大きい方には少し窮屈に感じるかも知れません。
また、製品の種類が多いのがメリットである半面、どれにしようか迷ってしまって決められないという場合も出てきやすいです。
この場合は、睡眠の目的(腰痛対策重視、価格重視、耐久性重視など)をできるだけはっきりさせてから製品を探すと、候補は絞りやすくなります。
セミダブルサイズのメリットとデメリット
メリット
・シングルよりゆったりと眠ることが出来る
・シングルサイズよりもヘタりにくい
・2人で寝ることも出来る
セミダブルはシングルよりも横幅が23cm広い120cmとなります。
たった20cmと思われるかも知れませんが、この差が睡眠にもたらす影響は大きく、シングルサイズよりもゆったりと身体を広げられるのでより質の高い睡眠に繋がります。
体重がかかる部分が分散されるのでヘタりにくくなるのもメリットです。
また、週末などに泊まりに来る恋人がいるような方の場合、2人で寝るのにシングルサイズではさすがに窮屈ですが、セミダブルであれば一緒に寝ることが出来ます。
ただ、あくまでもセミダブルは1人用のサイズなので、頻繁に恋人が泊まりに来る場合には、セミダブルよりもダブルサイズ以上がおすすめです。
デメリット
・シングルサイズよりも価格が高い
・シングルサイズよりも場所を取る
価格はシングルサイズよりも高くなります。
マットレスだけでなく、ベッドフレームやシーツ、敷きパッドなどもセミダブルのサイズに合わせないといけない点にも注意が必要です。
ただ、睡眠の質が上がることを考慮すると自己投資として見れば、価格以上のメリットはあるのではないかと思います。
大きさに関してはシングルよりも少し場所を取るため、特にワンルームや6畳部屋などに置く場合には、サイズの寸法をきちんと把握し、ベッド以外のスペースが窮屈でないかを確認しておきましょう。
ダブルサイズのメリットとデメリット
メリット
・体型が大きい方でも広々とゆったり眠れる
・2人で寝ることが多い場合はセミシングルよりダブルサイズの方が快適
横幅は140cmとなっており、身体の大きい男性でも寝返りするのに窮屈と感じることは少なく、ゆったりとした広さです。
普通体型の大人1人で寝る場合でも広々と寝ることができるので、もしセミダブルかダブルサイズにするかを迷われているようでしたら、お部屋の広さや予算にもよりますが、ダブルサイズにする事で快適性や満足感は大きく増します。
2人で寝ることが多い場合や、結婚して2人で生活する予定がある場合などは、少なくともダブルサイズ以上がおすすめです。
デメリット
・2人用としては最低限のサイズなので振動が気になることもある
・メンテナンスの際、大きさや重さがネックとなる場合がある
ダブルという名前だけあって、「シングルサイズの2倍」と思っている方は多いかも知れませんが、実際は前述の通り横幅が140cmと、シングルサイズ97cmの1.5倍にも満ちません。
そのため、毎日2人で寝るサイズとしては必要最低限の大きさであり、寝返りするのに十分余裕があるサイズではありません。
どちらか1人が動いた時の振動が伝わりやすいので、敏感な方であれば、気になるかも知れません。
また、上下裏表をローテーションする時や、日陰干しする際など、メンテナンス面においては、1人で持ち上げたりするには大きさや重さがデメリットとなる場合があるので、購入する際には重量を確認しておくことをおすすめします。
買い替え時はサイズだけでなく寝心地も重視すべき!
ここまで見てきたように、質の良い睡眠を取るためには、サイズ別のメリット、デメリットを考慮して選んでいくのが大切です。
ですが、失敗しないマットレス選びにはサイズだけでなく、同時に”寝心地”や”誰と寝るか?””どれくらい使う予定か?”などといった将来設計も重視して決めていくことが望ましいと言えます。
高反発or低反発マットレス?
例えば、腰痛や肩こりといった症状にお悩みであれば「高反発マットレス」、包まれるような柔らかい寝心地でぐっすり眠りたいということであれば「低反発マットレス」がおすすめです。
ただ、高反発素材は低反発よりも価格が高い傾向にあるので、サイズを大きくするほどより費用もかかってしまうという一方で、低反発素材は価格が安く抑えられますが、耐久性は高反発よりも低くなり、長くても5年程度で買い替えの時期となります。</p
誰と寝るか?将来家族は増える?
また、現在は1人で使う予定であっても、恋人と寝る機会が多い場合や小さなお子様と2人で寝るのであれば、セミダブル以上は欲しいところですし、結婚して毎日2人で使う予定であれば、やはりダブルサイズ以上は必要になります。
子供が産まれて家族が増える場合を想定して、耐久性が高く、質の良いマットレスを思い切ってダブルやクイーンサイズにするという選択肢もあるかも知れません。
ここまで、シングル、ダブル、セミダブルの違いやサイズの選び方についてご紹介させていただきました。
ベッドやマットレスといった寝具は、決して安い買い物ではありませんし、一度購入するとすぐに買い替えるというものでもありません。
だからこそ、サイズ選びというのは悩んでしまいがちなポイントの1つだと思います。
予算やお部屋の広さを踏まえつつ、ここまでご紹介してきた内容を是非もう一度読み返していただき、「これにして良かった!」と思える最高のマットレスを見つけるのにお役立てくださいね!
このように、”素材による特徴の違い”を理解しておくことや、誰と寝るのか、家族が増えてもいいようにしておくのか、といった近い将来”どう使っていくのか?”という観点も、サイズを決める上で大きな決め手となることも少なくありません。