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高反発マットレスの中でも爆発的に売れているモットンですが、高機能マットレスはウレタンフォームと言う素材で出来ているものがほとんど。
そんなウレタンマットレスの弱点と言えば、「カビが生えやすい!」と言う点です。
今回はそんなモットンマットレスのカビ対策について、「絶対にカビが生えない為の手入れや使い方のポイント」を分かりやすくまとめたので、購入を検討されている方は是非参考にしてもらえればと思います!
買う前に知っておきたいモットンのカビ対策7選!
ウレタンマットレスにカビが生えやすい原因としては、湿気が溜まりやすく天日干しが出来ない点を上げる事が出来ます。
ですが、モットンは公式サイトにも記載がありますが、通常のウレタンフォームよりも湿気を逃がしやすい構造にはなっているので、他のウレタンマットレスよりかはカビが生えにくいかと思います。
それでも安価な商品ではないので、購入して使用し始める前に以下のカビ対策を癖付ける様にし、出来るだけ長く愛用したい所です。マットレスは買い替えるの、結構大変ですからね~。
1.万年床にしない!
万年床とは「まんねんどこ」と読むのですが、要するに寝具を敷きっぱなしの状態にしている事を言います。
私は恥ずかしながら20代の頃、フローリングの上にベッドマットレス、その上に敷布団を置いて敷きっぱなしにしていたのですが、1年も経たない内に信じられないぐらいカビが生えてしまいました(苦笑)
敷きっぱなしにしていると、寝具に溜まった湿気が中々放出されず、寝具がずっとジメジメした状態になってしまいます。
カビは湿度が高くてジメジメした所を非常に好むため、万年床は絶対にNGです。
押し入れに直すのが面倒だと言う人も、起きた後はモットンを壁に立てかけるなど、裏側の熱と湿気を飛ばすだけでもカビ対策になります。
2.陰干しなどの手入れはマメに!(ローテーション)
モットンは丸洗いと天日干しが出来ませんが、陰干しなら可能なので、出来る限り窓際の風通しの良い場所に立てかけてあげるとカビ対策になります。
出来れば起きてすぐに陰干しする癖をつけるのが理想で、毎朝立てかけるようにすると、かなり衛生的に使う事が出来ます。
ベッドの上で使用する場合は、移動するのが中々難しいかもしれませんが、その場合も陰干しまで行かなくとも、ベッドの上でモットンを縦にして裏側を外気に触れる様にするのがオススメ。
また、モットンは裏表もなければ上下もないので、1週間に1度程上下入れ替えたリ、裏表入れ替えたリして使用するだけで、集中して汚れや湿気が溜まりにくくなり、カビ対策にもなります。
3.カバー、シーツの洗濯
モットン自体は基本洗濯が不可能ですが、モットンに付属しているカバーに関しては洗濯する事が出来ます。
ただ、モットン付属のカバーは「タンブラ乾燥」が不可なので、基本ドラム式洗濯機などの乾燥機能は使わない様にしてください。
また、洗濯する際も裏返しにして洗濯ネットに入れるのがオススメです。
洗い代え様として、安価なシーツなどを購入して使用する場合も、出来るだけ小まめに洗濯し、カビを寄せ付けない様にしましょう。
4.除湿シートやスノコを使用
ベッドの上で使用する場合も、直置きで使用する場合も、出来ればモットンの下に除湿シートやスノコを敷いて湿気対策をします。
モットンマットレスの販売元からも、モットン除湿シートが販売されており、こちらを購入するのがベストですが、多少値が張るので、ホームセンターなどで安価なものを購入するのも悪くありません。
また、楽天市場などで以下の様なマットレスの下に敷く、専用のスノコも5,000円前後で販売されているので、こういったものを下に敷くのもオススメです。
5.収納する場合も湿気対策を!
朝起きて寝具を押し入れに直す人も多いかと思いますが、押し入れに直した後はすぐに締め切ってしまうかと思います。
実はこれも湿気を押し入れ内にため込み、カビの原因となってしまうので、モットンも押し入れに直すなら、直した後しばらく押し入れを開けっ放しにして空気を入れ替えてあげるのもオススメです。
また、押し入れ内にもスノコや除湿シートなどを敷いて、湿気の逃がし道を作ってあげる事で湿気対策になり、結果的にカビを寄せ付けない様に出来ます。
6.敷パッドを使用する
モットンカバーはツルんとした手触りのベロア生地なので、夏場は多少暑く感じてしまうかも知れません。
その際はニトリやホームセンターに売っている「ひんやりパッド」などを使用するのですが、これらもこまめに洗濯してあげるとカビ対策になります。
冬場もモットンカバーの上にそのまま寝るより、温かくなる敷パッドなどを使用し、小まめに洗濯してあげるとカビ対策になります。
ただ注意が必要なのが、厚みがありすぎる敷パッドを使用すると、モットンの体圧分散などの高機能が上手く発揮されない可能性があるので、出来れば厚みはそれほどないものがオススメです。
7.布団乾燥機を使用する
自宅に布団乾燥機があれば、布団乾燥機をモットンに直接かけてあげるのもオススメです。
これはモットンのカビ対策として、販売元のモットンジャパンが交際記載となどにも記載していました。
ただ、わざわざ布団乾燥機を購入するのはコスト的にもかなりかかりますし、購入しても面倒臭がりの場合は使わない可能性があるので、私個人的には無理に買う必要はないかと思います。(※私も持っていません。)
どうしてもカビやダニが気になったり、小まめに掃除して気持ちよくモットンを使用したいと考えている人なら、布団乾燥機の購入もアリかも知れませんね。
ウレタンマットレスにカビが生えやすい原因
前項で、ウレタンマットレスは湿気が溜まりやすく、天日干しが出来ない為にカビが生えやすいと言う事はお伝えしましたが、更に詳しくご紹介させて頂きます。
何となく理解するよりも、しっかりとカビが生えやすい原因を理解する事で、「カビが生えるかも知れない・・・」と思えるようになり、自然と購入後手入れが出来る様になるかと思います。
スプリングマットレスよりウレタンはカビが生えやすい
ご存知の方も多いかと思いますが、ウレタンはスポンジなどの素材として使われており、かなり密度が高くなっています。
その性質から、マットレスにした場合は体にフィットするのがメリットな反面、密度が高すぎて熱がこもりやすく、また通気性があまり良くありません。
その点スプリングマットレスは、中身がスプリングで出来ている為、空気が流れる隙間が存在し、通気性に優れているものがほとんど。
カビは湿気が多い所に繁殖するので、通気性が良くないウレタンマットレスはカビが生えやすいと言う訳です。
モットンはウレタンなのに通気性が良い理由
ただ、モットンはウレタン素材でできていますが、一般的なウレタンマットレスと比較すると、通気性に優れていると言われています。
こちらに関しては、以下の様に公式サイトでも通気性が良い理由とともに公表されています。
公式サイトには、「発砲する泡の大きさを調整する事で、高い通気性を実現し」とありますが、通常泡を大きくすると、密度が薄くなってしまい、寝心地も悪くなる様な気がしますが、モットンはそんな事がないので不思議です。
ベッドより畳、更に床(フローリング)直置きは注意
モットンのカビ対策で特に気を付けたいのが、ベッドの上や畳で使用するより、フローリングで直置きして使用する場合です。
はっきりとお伝えさせて頂きますが、フローリングへのモットン直置きは非常に危険です(笑)
私も昔はフローリングに直置きで、大量のカビを発生させたことがあるので、床に直接置いての使用を考えている場合は、ここまで紹介したカビ対策をしっかりとされる事をオススメします。
危険な理由としては、フローリングは外気が直接伝わりやすい為、モットンを直接引くと、床とモットンの間に大きな気温差が生じてしまいます。
この気温差が結露を生じさせる原因となり、カビを発生させやすくします。
モットンに万が一カビが生えた場合の除去方法を紹介!
ここまでのカビ対策をしていたにも関わらず、モットンにカビが生えてしまったと言う場合は、以下の様な手順で除去を試みて下さい。
ただ、一度カビが生えてしまうと、表面は取れても中に浸透していると取り切れない場合があるので、出来ればしっかりとカビ対策をして生えない様にしてくださいね~!
1.弱中性洗剤を入れたお湯、または水にタオルを浸して硬く絞る。
2.カビが生えてしまった部分を、硬く絞ったタオルでたたく様にしてふき取って行く。
3.洗剤の入っていない熱いお湯にタオルを浸して絞り、同じ部分をふき取って行く。
4.十分にカビをふき取る事が出来れば、以下の様な「無水エタノール」を水で薄めて用意する。
5.100均などで売っている霧吹きを用意し、この無水エタノールを入れて吹き付ける。
6.吹き付けた所をもう一度ふき取って、最後にドライヤーでしっかりと乾燥させる。
- カビ取りをする際はしっかりと部屋の換気をする
- カビから身体を守るために、マスク、手袋、眼鏡を出来ればする
- 最後のドライヤーはしっかりと乾燥させる(※不十分な場合再発生の原因となる)
安い買い物ではないので、しっかりとカビ対策をし、長くモットンを愛用できる様にしてもらえればと思います。
本日も最後までご覧頂きありがとうございました!